思い出のように降り落ちた

惰笑を貪り暮らしたい

グランジ単独ライブ「LIGHT&NATURE」感想

トリオのコントが好きだ。メインに推してる東京03はもちろん、KOC2018優勝者のハナコが言うように、コント界において「飛び道具がひとつ多い」という点においてトリオは大きな武器になると言える。

 

まあそんなクソ長い前置きは文春砲と同じくらいどうでもいいことで。

 

2018年11月18日、グランジ単独ライブ「LIGHT&NATURE」を観てきました!!いや〜ホントに最高だったんですマジで。総じての感想なんですけどね。

 

気が触れている。(褒めてます)

 

押し寄せる狂気と感情が爆発するグランジのコント、相変わらず極上だった。コント感想書いていきます。ネタバレ注意。(円盤化を信じて疑わない顔)

 

 

 

OPコント 「アイウエオ企画」

フリーター30代の弟(遠山さん)を見かねて姉(五明さん)が履歴書を送った先は、ジャニーズ事務所ではなく、アイウエオ企画。もうね、「アイウエオ企画」っていう語感がズルい。得体の知れない事務所感が強すぎる。越後製菓の人とかその娘とかがいる本当にちゃんとした芸能事務所です)姉役のごめたん、中盤まで全然気づかなかったんだけど、スックと立ち上がった瞬間あらわになる生脚。五明さんホットパンツ履いてたわ。ラストに越後製菓の人(大さん)が登場します。

 

OP映像相変わらずカッコよかったね〜!!あの手の映像になると途端に遠山さんの目付きが寒気するほどカッコよくなるのなんなんでしょうね。単独のイメージカラーの青色と黄色のカラーボールを投げつけられてビシャビシャになる3人。体張って尖ってて大好き。

 

act.1 「すぐ帰ろうとする」

これかなり好きです。些細な引っかかりですぐにカバンを持って帰ろうとする遠山さんの彼女の五明さん。帰ろうとする時に流れるきっかけのドラム音のドタバタ感がマンガみたいで最高。でもこれただの音ネタじゃない。途中からがヤバい。家のチャイムが鳴りドアを開けると、「ハイ!ハイ!ハイ!」と手拍子をしながら彼女と1度だけ食事をしたという謎の男・大さん登場。エンドレスで手拍子足踏み。狂気。彼女と謎の男の「タバコを1本いただけますか」「連れが待っているんで」「その連れは私の連れです」と意味不明な会話の応酬。まさに支離滅裂な思考・発言。すごい狂気。ようやく男が帰り、怯えまくる遠山さんをすぐさまベッドに誘う彼女。ベッドインして少々の戯れのあと、ドラムのきっかけが流れ、彼女が「早すぎ!帰る!」と飛び出す。彼氏は彼女の背中を見つめ一言、「行(イ)っちゃった…」。突然のダブルミーニングオチでスタオベしそうになりました。

 

幕間V① 「遠山大輔の散歩しちゃってますけど」

下北沢編。幡ヶ谷編もあるらしい。遠山さんの街ブラ番組。街ブラの途中「コブクロのデカい方」「元・金正日専属料理人の藤本健二」「グランジ・大と冨永愛」に遭遇する。誰がどれかは察してください。

 

act.2 「インタビュー」

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この写真がどのようにして撮られたかというコント。宇宙人(遠山さん)を五明さんと大さんで捕獲しようとするも、全速力で走って逃げたり普通に銃で狙撃してきたりめちゃ喋ったりして「思ってたのと違う!!」最終的にオーディエンスが集まってきてしまい、座り込む宇宙人の腕を両側から掴んだところでシャッターが切られる。ちなみに宇宙人の中の遠山さんはこのコントで体力の限界にぶち当たったらしく(まだ2本目)、ラストまで汗ビシャビシャでした。

 

幕間V② 単独ライブに向けた意気込み

インタビューというテイでの「SCHOOL OF LOCK!」「全米は、泣かない。」「IVKI(椿鬼奴のアルバム)」そして単独グッズの宣伝。

 

act.3 「入ってんじゃん」

仕事現場でスマホやPCを見せる時に頑なに手を離さない2人に「絶対エロいの入ってるじゃん!」と突っ込む遠山さんのコント。短め尺。遠山さんが大さんと会話してる隙に五明さんがスマホでエロいの見てるのがバレてスマホ置く音とスピードが絶妙すぎて笑いました。最終的に遠山さんのスマホにもPCにもエロいのは入ってなかったけど、胸にシリコン入ってた。

 

幕間V③ マジカル・アイみたいなやつ

タイトルどうすりゃいいんだこれ。ほら、あの、サイケデリックな背景の中央に2つ点があって、それをずっと見つめてると映像が浮かび上がってくる的なやつです。こういう錯視的なやつに弱くて目がチカチカしてしまったのであんまよくわかんなかったんだけど、浮かび上がってきたのは多分サングラスかけた大さんだったと思います。

 

act.4 「カントリーロード

穏やかな雰囲気でゆったりと自転車の二人乗りを楽しむ老夫婦(爺:五明さん 婆:大さん)。その横を通り過ぎる青年・遠山さん。突如青年のバッグを奪う婆さん。片言で「ヒッタクリダァーーー!!!」と叫ぶ青年。全速力で自転車を漕ぎ「Fooooooo!!!!!!」と雄叫びをあげる爺さん。しかし青年は両腕にビッシリと刺青が入ったヤベエ奴で、なんやかんやあって婆さんが逃げて爺さんが死ぬ。走馬灯のように流れる老夫婦が犯した当たり屋、オレオレ詐欺などの数々の犯罪。暗転し、モニターに「作・宮崎駿の文字。なおここまでBGMすべてカントリーロード怒られろ(褒めてます)。

 

幕間act. LIGHT&NATURE

タイトル「LIGHT&NATURE(ライトアンドネイチャー)」をもじっていくコント。グランジ本人は登場せず、(おそらく)後輩芸人が登場。

 

act.5 「朗読会」

女優(五明さん)の朗読会。ギターは遠山さん。朗読会の終盤、人生を変えてくれた大好きな歌詞を朗読します、と語り、朗読を始める女優。「38度の真夏日 夏祭り こんな日は」もうこの時点で隣の方が察してた。私も察した。暗転。モニターに映る「ミツバチ 遊助」。正直ここで吐きそうになるほど笑いすぎてあとの展開をよく覚えてない。なんか上地雄輔っぽい服装の大さんが「ガンバンベ!」とか言ってたのは覚えてます。怒られろ!(褒めてます)

 

幕間V④ ザ・ノンフィクション 校長、39歳の一人暮らし(前編)

遠山さんの孤独な一人暮らしに密着したVTR。前編は主に概要紹介。笑いどころ一切ないのに切なすぎて笑った。遠山大輔、幸せであれ。てか遠山大輔蛯原友里三宅健も全員39歳のこの国ヤバい。

 

act.6 「heaven」

上司の五明さんがストレス解消にと部下の遠山さんを連れて向かったのは「heaven」という店。マスター(大さん)にいつものを注文するが、出てきたのはプチプチ。それ五明さんが一気に捻ると、「heaven!!(SE)」と鳴り響く店内。遠山さんが連れてこられたのはバーではなく秘密倶楽部で、お酒ではなくストレス解消アイテムがメニューのトチ狂った店。最初は躊躇っていた遠山さんだったが、ギリギリまで我慢してから用を足す「大放出heaven!!(SE)」を体験し、タガが外れたようにストレス解消アイテムでキマりはじめる。障子破ったりスナック菓子ぶちまけたりまさにカオスの世界。最終的になぜか銅鑼が登場し、耳をつんざくレベルの大音量で1発鳴らし恍惚の表情を浮かべる3人。ここマジでサイコーの気分になった。

 

幕間V⑤ ザ・ノンフィクション 校長、39歳の一人暮らし(後編)

孤独を紛らわすために過食に走り、セブンでスイートポテトとホットビスケットを大量に買い込む遠山さん。スイートポテトは常温に戻して食べるのがイイらしいです。あとツーブロの部分めくったらめっっっちゃ白髪になってて、後ろのお客さんに「ヒエ〜…」って言われてました。でもさ、そこそこおっきい家に住んで好きなお菓子好きなだけ買ってムシャムシャ食べてユニコーンのDVD見て寝るの超幸せだと思うよ私。遠山大輔、幸せであれ(再)。

 

act. 7 「俺たちの大青春」

おっぱいバレー」って映画あるじゃないですか。コーチが男性教員のバージョンです。題して「ちんこ卓球」。バカじゃねーの?(褒)無駄に豪華なSEとタイトルロゴ、そして迫真の演技力。本気でふざけることを生業にしている大人の真骨頂を見た。※300件ほど提出されたアンケートの中からたった2件ほどしか人気票が集まらなかったらしい。

 

幕間V⑤ アンケート記入タイム(180秒)

いやこれめちゃめちゃありがたい。終演後って当たり前だけどみんな帰ろうとするから、ずっと座ってアンケート書いてるとなんとなく居心地悪くなっちゃったり、人の流れに押されてアンケート書きそびれちゃったりするじゃないですか。だから全員に書く時間を与えてくれるっていう気遣いが嬉しかったです。

 

act.8 「サスペンス in ハワイ」

一人二役コント。それぞれ男性と女性を演じ分ける。男性を演じている時の衣装は青シャツ、女性は黄色シャツ。(それぞれ今回の単独のイメージカラー)

遠山さん:新郎サスペンス好きのOL

五明さん:新郎の友人マリッジブルーの新婦

大さん:新婦の兄新郎の母親

ハワイで結婚式を挙げる直前、新婦が姿をくらましてしまい落ち込む新郎。新婦はマリッジブルーに陥っていた。にも関わらず、捜索途中で新郎の友人が出会ったサスペンス好きOLが放った「殺されているかもしれない…」の一言で事態がややこしいことに。ちなみにサスペンス好きOLの名前はカタヒラナギサ頼もしいぜ。ここまで狂気のコントが続き、ラストに持ってきたのは長尺で見応えのあるコント。

できる7人の「職員室」を彷彿とさせる構成とハッピーエンド。まさにゴージャス村上マジック。いやーずるいよー。こんなん泣いちゃうよー。だって3人ともコントしてる顔がすごく楽しそうなんだもん。コント好きなんだね。3人でコントするのほんとに楽しいんだね。なにか縛られていたものから解放されたような、そんな清々しさをラストコントから感じました。

 

 

DVD1万枚売ったあとダシダ売ってたらへんから、正直不安だった。グランジってトリオ名だけ残したままいなくなっちゃうのかなって。DVD1万枚売った時点で3人は頂点に達しちゃったのかなって。でもそんな不安は昨日でどっか行った。グランジが好き、グランジのコントが好き。3人で演るグランジのコントが大好き。DVD1万枚売ったのが頂点?そんなもんじゃねえよグランジは。まだまだエグい眼光でコント界にガン飛ばしてて欲しい。

 

スケジュール調整して単独行けて本当によかったです。ありがとうグランジ